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ニュイ・ブランシュKYOTO 2024
Do Tenugui Dream of Cracked LCDs?
Nuit Blanche Kyoto 2024
もし江戸時代の手拭いがスマホだったら、どのような世界が広がるだろうか。手拭いは日常的に使われるため、水没したり、落としたり、振り回したりすることで、スマホの画面のように割れてしまうかもしれない。戦国武将なら戦略が記された手拭いを駆使し、またそのデザインが力の象徴だったかもしれない。
この展覧会では、日本の伝統的な手拭いとデジタル時代のGUI(Graphical User Interface)を融合させ、そんな "もしも" の世界を探求する。手拭いの中には、割れた液晶ディスプレイのイメージが印刷されている。そのイメージは職人が真剣に印刷しようとしても、にじんでしまう。それは、割れた液晶が押すとにじむことと似ている。
江戸の町人から現代の私たちまで、時代を超えて手拭いとともに生きる人々の姿を想像し、テクノロジーと伝統、革新と継承が交差する地点を創造する。