Mixed Media
2012
実在しない奇妙な時間
時計とその前にあるレンズがセットとなり、円環状に整然と設置されている。次々と時計が発光することで、異なる時間がアニメーショ ンとして連なり、実在しない奇妙な時間(「鏡のアリス」の世界の ような)が壁面に映し出される。古典的なエピディアスコープを並 べることでフィルムメディアが存在しない映像装置を構成した。 12 の物質的な時計で構成され、全体でひとつの「時計」のように 見える装置から、各時計の示す時間が高速で連なり表示されること で実現する、映像上の「時計」。「物質から直接に映像を作る」ことで、 メディアや視覚について再考させる作品。この作品は、インスタレー ションから発せられる光と影によって空間をつなぎ、鑑賞者や空間自体も映像の一部として、時間的、空間的に変換していく。開放光学系による古典的映像装置の再発明による気づきを与える。映像というニッチなテクニウムーこれは3次元的物質を1次元の円環にデ ジタル配置する時空間の表現系だ。 東洋にとっての宇宙,「宇」は空間,「宙」は時間を意味する. 西洋にとってのUniverseは, Uni-(統一された)Verse(物語)だ。 我々にとっての時空は主体なき次元で記述されている。
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