Performing
2022
落合陽一はアーティストとして,境界領域における物化や変換をテーマとし質量への憧憬をモチーフに創作活動を続けています.デジタル・フィジカル問わず計算機制御の変換技術を駆使することで新しいメディアの表現方法を模索しながら人にとっての新しい普遍性や自然について思考を続けています.本公演では,佐渡の土着の伝統芸能である鬼太鼓とDJカルチャーの共通点を探求することで,鬼太鼓の音楽と舞踊,クラブミュージックと映像表現の間にメディア表現を模索します.
ダンス音楽におけるDJの歴史は20世紀後半から始まります.ビートが途切れないトラックを作るためのアナログの工夫やデジタル技術を用いた楽曲の接続など様々な工学的手法と表現手法の共進化により多くの音楽を生み出しながら今なお進化を続けています.本公演ではそういった文脈に依拠しながら,鬼太鼓のデジタル音楽と映像表現を駆使した再構築を試みます.舞を続ける鬼と切れ目なくなり続ける鬼太鼓のビートを五穀豊穣を願うダンス音楽に見立て,実際の演奏と機械学習を駆使して生成されるビートの接続を試みます.
表現を通じて,佐渡という土地の伝統によってリミックスされた日本の文化と現在のメディア芸術の結節点を探れればと考えています.
さどの島銀河芸術祭主催「焚く⽕ 祭 2022」へのお問い合わせは、当サイトのContactページのフォームよりお問い合わせください。
For inquiries about TAKUHIMATSURI, please use the form on the Contact page of this site.